当初予算案原案は否決！　危機管理センター設置を削除する組替動議（維新他提案）は可決！

令和4年2月議会　予算委員会（全体会）　3月16日(水)

令和4年度当初予算案は４つの委員会分科会にてそれぞれ審議されました、なかでも下記の2点の疑義が大きく取り扱いについて協議されました。
・危機管理センターを本庁舎3階に設置する件（約2億円）（財政総務分科会）
設置予定箇所の耐震安全性が確認されないなど多面的な検討がなされておらず根拠薄弱で、会議での質疑の回答は迷走し、空虚な提案であるこの件は削除撤回すべきである。
→分科会全委員のうち１人の委員が削除要請に反対し、市長に削除要請するに至らず。
・市民課窓口業務を外部業者に委託する件（文教市民委員会）
→全委員が削除要請すべきとまとまる。市長へ要請、市長はこれを削除。

この結果、市民課窓口業務は提案の全体予算案からは省かれることが確定しましたが、多くのの議員・会派が削除すべきと考える「危機管理センター設置の予算」については市長は自主的に削除しようとしませんでした。

★危機管理センター設置にかかる予算を削除し組み替えを求める動議　可決！
超党派で「危機管理センター設置にかかる予算を削除し組み替えを求める動議」が２３名の議員の著名・起案により提出され、賛成多数で可決されました。
賛成：日本共産党(７)、公明党(６)、大阪維新の会・吹田(５)、市民と歩む議員の会(３)、無所属クラブ（１）、自民党絆の会（２名のみ）
反対：民主立憲フォーラム（４）、自民党絆の会（２名のみ）
退席：吹田新選会（３）、自民党絆の会（２名のみ）
《賛成：２３、反対：６》

★予算案原案は否決！
この組み替え動議は賛成多数で可決されましたが、危機管理センター設置を含む予算案原案も続き採決され、反対多数で否決されました。
賛成：自民党絆の会（６名全員）、民主立憲フォーラム（４）、吹田新選会（３）
反対：日本共産党(７)、公明党(６)、大阪維新の会・吹田(５)、市民と歩む議員の会(３)、無所属クラブ（１）
退席：なし
《賛成：１３、反対：２３》

しかしながら、この理解が難しい自民党絆の会の態度がこの後の議会の混乱を招くこととなります。

★予算案原案に対する　大阪維新の会・吹田の主張
概ね下記の内容で斎藤委員が議員団の意見を申し上げました。
（文教市民分科会分）
教育人事権移譲は負担が大きく性急に進めるべき事業ではない。
メイシアター前の自転車駐車場センスアップ事業は３千万円をも費やして実施する意義が認められない。
中学校給食のセンター設置は是非も含む協議が必要であり、設置される場合には近隣等に配慮した立地選定が必要である。
市民課窓口業務の外部委託は事務の効率化やコストメリットが確認されない。
コロナ関連制度による借入事業者に20万円の応援金を配る事業は、公平性・効率性において極めて問題が大きい。
（建築環境分科会分）
受動喫煙抑止を含む環境衛生、禁煙断煙促進は切り分けて取り組むべきであり、卒園支援ブースと称するこの密閉型喫煙所は、2箇所10年間で1億円を投じることの必然性は皆無である。
（財政総務分科会分）
本庁舎３階にお「危機管理センター」を設置する件は、設備やシステム同様に、人や組織もそれ以上に重要である。
実際の災害時の対応では今回の空虚な提案や協議の迷走ぶりからはその点に大いに懸念がある。
（全分科会通じて）
十分に効果や公平性が精査されていないのではないかと懸念される。予算委員会分科会での市の答弁には、事実と異なる答弁が複数あり、議論をミスリードしている疑義がある。議会と行政の関係を正常に、互いに真摯に質問、答弁をする必要がある。

以上、予算委員会の報告でした、3月23日(水)の本会議については追ってご報告いたします。

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議事録等は吹田市議会ホームページをご覧ください。
https://www.city.suita.osaka.jp/home/shigikai.html