■令和3年5月定例会のご報告■
吹田市議会 令和3年5月定例会は 5月27日開会・提案説明~6月28日(火)討論採決・閉会の日程で終了しました。
この5月定例会では、各種条例の改正、工事請負契約の締結、令和3年度の補正予算、各種市会議案などが提案されました。
ここでは、私たち吹田市議会議員団 大阪維新の会・吹田がこの5月定例会での主立った取組についてご報告いたします。
北部消防庁者等複合施設建設工事請負契約の締結
南千里駅前交差点に面した大阪府から購入した角地に、消防署、教育研修所、土木部事務所を建設する16812㎡・約82億円の工事請負契約です。60年間のライフサイクルコスト(施設の障害費用)は試算で約222億円、毎年3億7千万円の経費負担が重くのしかかります。
この計画には私達は用途購入の段階から、この商業地に消防署や研修所等の施設を移転することの不適切性や、なし崩しに巨額を投じる第2庁舎を設置することに警鐘を鳴らし続けてきました。しかしながら、消防拠点の設置をこれ以上遅らせることはならないことから下記の意見を申し上げた上で承諾しました。
・入札の根拠となる予定価格の積算に疑義がある。
・商業地域という立地(都市計画)にそぐわない用途である。
・人の往来の多い交差点に面して消防車庫を設けるため歩道の安全確保に懸念がある。
・いじめの不祥事相次ぐ教育委員会の職員施設建設に巨額を投じることには理解が得られないこと。
これらを指摘した上で、より効率性や経済性を追求し検討を重ねるよう要望しました。
(その他含め全て可決)
《予算案件》
・学校のICTを活用した教育の効果的推進の為のアドバイザーにかかる費用
・校区見直し及び35人学級へ移行へ向けた検討費用
・児童生徒のGIGA端末持ち帰りにかかる環境整備補助
・子育て世帯生活支援特別給付金事業
・佐井寺西土地区画整理事業にかかる先行用地取得事業費
(全て可決)
《市会議案》
万博記念公園地区内での住宅建設は認めない決議
大阪府が報道発表した万博アリーナ計画案に共同住宅が含まれているため、市長に許認可しないことを求める決議案です。
私たちは、関西の発展に寄与する当事業には積極的に推進すべき立場から、この「反対する決議案」に下記の意見を添えて「反対」しました。
・事業の実現性・持続性に配慮し様々な人が行き交うまちづくりに寄与し、主たる機能を補完し事業効果を高めるものについては柔軟な対応が望ましい。
・価値の高い公有地の積極的有効な活用はもちろん必要である。
・近隣や地域に与える環境影響は当然のことながら最低限に抑えなければならない。
・住宅建設に伴なう弊害や課題を具体的に示されなかった。
以上から、事業計画の詳細が不明な現状において、その提案内容を否定し可能性の芽をを摘むことになりかねない当決議案には反対である。
(大阪維新の会・吹田のみ反対、採択されました)
議事録他詳細は吹田市議会ホームページをご覧くださいませ